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第46話 やっぱり、私はこの世界が大好きです!!

Auteur: 霧原いと
last update Dernière mise à jour: 2026-01-02 21:56:14

 私は暗闇の中、目を閉じて揺蕩っていた。

 ここはどこだろう。私は何をしていたのだろう。

 ――ああ、そうだ、思い出した。

 私、きっと夢を見ていたのね。

 楽しくて、可笑しくて、ちょっとドキドキして、幸せな夢。

 筋トレマシーンに潰されるというあんまりな死因。

 それに同情した神さまが、少しだけ私に夢を見せてくれたのね。

 ――そうね、でも、もう夢は終わり。

 ぼろぼろと、涙が止まらない。

 全部、壊れてしまったの。私は、きっと間違えた。

 ――さようなら、みんな

 ――さようなら、この世界

 ――さようなら、大佐

 私の意識は、深く深く、落ちていく。

 だけど、唐突に、それを引き戻す声が届いた。

(コハル……! 聞こえるか、コハル……!!)

「えっ!?」

 私はハッとして目を見開く。

 周囲は矢張り、漆黒の闇に包まれたままだ。

 それでもはるか遠くに、煌めく光の筋を見つけた。

 私は必死に其方へ向かって駆けだす。

(コハル! ……戻って来い、コハル!!)

 声と光を頼りに延々と走り続けると、急に視界がパッと開けた。

「――っ、大佐!?」

 私は暗闇でできた大きな浮かぶ球体の中にいた。

 地上を見下ろすと、カイル大佐が筋肉を光らせながら、必死に私に呼びかけてくれている。

「気が付いたか、コハル!!」

「え、私、一体、どうして……!?」

「君を探して国中を走り回った。ようやく、ここで見つけたんだ!」

「ここ? ここ、は……」

 よく見ると、そこは最初の森だった。

 私とカイル大佐が出会った場所。

「大佐、あの、ごめんなさいっ! 私、みんなを騙す心算は無くて、でも……っ」

「コハル、私たちを見くびるな!!」

「……っ!」

 私はびくりと肩を震わせる。

 叱責されたのだと思った。しかし、大佐は穏やかな笑みを浮かべて続けた。

「君に悪意が無いことくらい、みんな分かっている。コハルがどれだけ頑張ってきたのかも、みんな知っている。ここがどんな世界だろうと、それは変わらない」

「た、大佐……」

「コハル、世界が壊れようとしているらしい。君が、この世界に絶望したからだそうだ」

「えっ、世界が、壊れる? わ、私の、せいで……!?」

「――君が本当に辛いのならば、私はそれでも良いと思う」

「……っ!」

「君がこの世界の人間ではないことは知っていた。その気
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  • 転生したら推しの軍人様が「筋肉信者」になっていたんですが!? ~そして私は筋肉聖女~   第45話 世界崩壊の音

    「ごめんなさい……っ、ごめんなさい、ごめんなさいっ!!」 私は頭を抱えたまま、ひたすら謝っていた。  誰に? 大佐に? みんなに? きっと、この世界の全てに。  ――みしみし、みしみしみしっ。  空に大きな大きな亀裂が走って、どんどん広がっていく。  ひび割れた隙間から、漆黒の闇が差し込んで来る。 私の視界が真っ暗に染まっていく。私の世界から音が消えていく。  何も見えない。何も聞こえない。  周りがどんな様子なのかも、何も分からない。 ただただ、胸に広がるのは悲しい虚しい気持ちだけ。   ――みし、みしみしみし……パリンッ!!   亀裂はついに大空全てを覆い尽くし、そして最後に、空がガラスのように砕け散った。(ああ、大佐に、みんなに、せめてきちんと、謝りたかった……) 私は何も分からないまま、その場で意識を失った。◇ ◇ ◇ 突然、空に亀裂が入ったかと思うと砕け散り、あたりは不気味な暗闇に包まれた。  コハルも暗闇に呑まれて、姿を消してしまった。  周りの地面や建物の壁にもところどころにヒビが入り、闇が吹き出してきているのが見える。「大変だーっ……!?」 「世界が終わる!!」 「筋肉聖女さまは、何処に行ってしまったんだ!?」 動揺しながら騒ぎ立てる兵士たちを、私は一喝した。「落ち着け! 筋肉の強さは心の強さ!! 名誉あるダンベリア兵がこの程度で狼狽えてどうする! その筋肉に誇りを持て!」「「「は、はいっ!!」」」「不安であれば、指示があるまで筋トレをして待機だ! 心も落ち着き、筋肉も鍛えられ、一石二鳥だろう!」「さ、流石カイル大佐!」 「よーし、ダンベリア国王である私が筋トレの指揮を取っちゃうよ! グルメシアの皆も一緒に、どう?」 「この雰囲気で筋トレするのか?」 「こいつら、正気か……?」 「いや、でも、変に取り乱すよりは良いのかも……」 各国の兵士や随行団をひとまず落ち着かせると、私は取り押さえているビルド・マッソへ向き直る。「おい、貴様! これは一体、どういうことだ!?」 ビルドは不敵な笑みを浮かべながら、ふてぶてしい態度を崩さない。「はっ、全部さっき話した通りだよ! この世界は作り物なの! そして創造者であるあの女がこの世界に絶望したことで、崩壊を始めた。もう全員終わりだよ! 俺も、お

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